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情報処理 2016年12月号《特集》社会を変えるブロックチェーン技術 編集裏話など

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Qiitaのアドベントカレンダーに参加しました。http://qiita.com/advent-calendar/2016/blockchain

2013年から現在までを振り返りながら、2016年を反省しようと思います。今月の情報処理学会誌ですが、好評と聞きまして嬉しいです。皆様、手に取って確認くださると幸いです。https://www.amazon.co.jp/%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%87%A6%E7%90%86-2016%E5%B9%B412%E6%9C%88%E5%8F%B7/dp/B01M9ID4EE

さて、3年前の今頃が、まさにビットコイン価格の大暴騰と、それに続くMtGox倒産で、ジェットコースターに乗ってる様な毎日で興奮してました。2014年はビットコイン価格的には冬の時期でしたが、エセリウムのデビューをマイアミで見たり、リップルの実験をやったり、東京JPYの社長さんとお会いしたり、ロジャーからリップル取締役会でのジェド解任劇を聞いたり、オースティン、マンハッタン、ラスベガス、テルアビブなど飛び回っていて、全てが新鮮で楽しい時期でした。この頃は、ビットコイナー同士で固まっていて、ビットコイナー以外とは会話をしないというカルトな時期でした。

2015年から、次第に賑やかになります。ブライスマスターズ以降、全世界から大手金融機関が参加して、ブロックチェーンが流行り始めます。私はなぜか誠さんとNEMの上位サービスを作ってました(思い出すと、Vitalikを経由して会いました)。香港カンファレンスと香港スケーリングビットコインに参加して、とてもビットコイナーでしたが、なぜかNEMにも関わってました。2015年末のパーティ@東京で(未だビットコインコア開発メンバーになる前だった)ニコラと打ち合わせていたら、カラードコインはスケールしないとTim Swansonにdisられたのは、豪華な思い出です。ただし、私自身もカラードコインで法定通貨を動かす事に意識が行き過ぎていたのは反省してます。もっとPBFTを真面目に検証すべきでした。

2016年はブロックチェーンハブ立ち上げに忙しくて、久々でサラリーマン的に社長に気を遣いながら仕事してました。そのブロックチェーンハブの縁で、情報処理学会誌からブロックチェーン特集の編集依頼がありました。当初の予定では、ビットコイン、エセリウム、R3、ハイパーレジャーの4つをカバーする事で、ブロックチェーンを俯瞰したかったのですが、エセリウム、R3は適当な執筆者を見つける事が出来ませんでした。Edmund EdgerTim Swansonの記事を、私は翻訳する気だったのですが、彼等が多忙だったのは残念です。

それでも業界の豊富な人材に執筆を依頼して、私自身はニコラのインタビュー記事に取り組みます。毎日1-2時間のインタビューを2週間やったので、コンテンツは十分あるのですが、文字起こしが大変。好きな分野だったので、コツコツ文字起こし出来ましたが、好きな分野でなければ辛かっただろうと思います。

2016年8月末にブロックチェーンハブのボードを降りてからは、ローザンヌのMetaco社やミラノへ行きまして、Metaco社の才能に感動してました。ミラノのスケーリングビットコインはとても幸せな体験でした。

そんな感じで、ビットコイナーとして、主にビットコインのエコシステム開発に取り組む日々を再起動したのですが、ブロックサイズ問題が1年経過しても解決しない。モントリオール、香港で解決するとの期待は甘かったです。その1年後のミラノではパーティがハードフォークして、2016年12月の現在に至るまで未解決。東京はビッグブロック支援の最大陣営で、論客が少なくとも5名います。それも人生賭けてる感じでシリアスです。スモールブロック陣営からの論破も説得も、ほぼ不可能。するとマイナーを、いかに説得するかが勝負です。私は両陣営と親しいのですが、何が正解なのか判断困難で、よく揺れ動いています。

2017年はビットコインエコシステムが主な興味で、出資した会社の支援と、自分でもスケールに直接貢献出来ればと思ってます。

2013年から楽しい3年間でしたが、文明の速度は指数関数的に加速しているので、次の3年間は更に興奮的になると確信してます。シンギュラリティの予感までは至ってないですが、そんな世界を見たいものです。

以上

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