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日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin

2018年を振り返り、未来を予測する

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「2017年も暮れようとしているが、ビットコインの強気相場は続いており、2013年末と雰囲気が似通っている。2017年はビットコイン、エセリウム、アルトコイン、ICOの4つがバブっていて、破裂後の痛み(弱気相場)とその後の調整期間を心配している。」
と書いたのが1年前で、全く予想通りの下落相場な2018年でした。ビットコイン、エセリウム、アルトコイン、ICO、シットコイン、全て弾けました。ただし、ビットコインのドミナンスが55%程度は意外で、80%程度に戻すと予測してましたが、外れました。
2018年の大きな特徴は新規プレイヤーの増大です。2017年の強気相場で多様な注目を集めた後で、トレーダーは下落相場と共に去りましたが、玉石混淆な開発者、事業者、起業家が参入しました。
下落相場の雰囲気は2014年と酷似していたので、違和感はなく、既視感に満ちてました。2014-2015年の弱気相場は当時、前のATHだった$266を割って$188が底でしたので、もし前回同様ならば$1,150を割ります。https://twitter.com/WayneVaughan/status/1071154642103369729
ビットコイン価格のファンダメンタルズはbitcoind、ハッシュレート、ライトニングネットワーク、サイドチェーン、サードパーティの活動等です。ハッシュレートは価格に追随するので、現在までのハッシュレート推移はリーズナブルです。難易度調整が機能しないと問題ですが、2週間毎に調整されれば大きな問題はないでしょう。ただし、ビットコインに限っての話で、その他は攻撃可能です。
ライトニングネットワークに関しては、Lappsと言われるアプリケーションが世界中から出てきて、活気を感じてます。未だ使いやすいプロトコルと言えませんが、日進月歩な分野で、Lappsの中からビッグヒット生まれる事が期待されてます。
サイドチェーンのLiquidも大本命で、期待度大です。23の取引所しか使えないと思ってましたが、一般人もLBTCを利用出来るらしく、それが本当ならば便利だと思います。またIssued AssetsとしてのJPYに強い期待あります。
多数のステーブルコインも2018年の特徴でした。USDTがヤバイと言われながら、未だ破綻してません。胴元の信用よりも流動性が重要と判明しました。つまり、一番乗りにメリットある分野です。Dai, USDC, PAX等が頑張ってます。日本ではLCNEMの流動性が期待されてます。https://twitter.com/lcnem_ja
コンソーシアムチェーンについては、ビットコインのサイドチェーンが一番適切な用途と思いますが、ハイパーレジャーも頑張っているので生暖かく、見守ってます。
BCHABC vs BCHSVに関しては、迷惑な内戦を派手にやりやがって!と思うのと、対岸の火事なエンタメとの思いと、厭戦気分が混じって複雑です。個人的にBCH側のBTC批判がうざかったので、BCH内部で争ってくださる方が雑音減って楽です。大国が周辺国に代理戦争させる気持ちが良く解ります。桜の咲く頃、Satoshi’s Visionカンファレンスにも参加したのですが、最初で最後の出席となりました。一方で、複数の優秀なエンジニアがCSWを高く評価していて、私は戸惑ってます。無視していいのか、注視すべきなのか?
ビットコイン以外だと、カルロスゴーンとCFO@Huaweiの逮捕、ドイツ銀行の株価、フランス国内の暴動、トランプ大統領の言動、アベノミクスの失敗と暴走等が気になる激動の前夜な年でした。2019年は更なる混乱の年と予測してます。
また、昨年に続き、古巣のパネルで当たり障りのない外交的な発言をしました。https://trustedcomputinggroup.org/work-groups/regional-forums/japan/jrfworkshop/
インターブロックチェーンは期待程の成果まで達してない。サブマリンスワップは面白いのですが、未だ一般人が使うには至らず。依然として、Cosmos, Polkadot等が期待されてます。
エセリウムのDEXはICOが再びバブルになると重要。ならないと価値なし。プラズマは迷走&瞑想中との印象。ただし、エセリウム周辺のエンジニア増大も印象的でした。もし下落相場に耐えて開発続けば有望です。
2019年は弱気相場続くか、強気相場に転じるか、全く解りません。チャートを見る限り、弱気相場は終わっていません。しかし、事業等を仕込むには最高の時期なので、真面目に黙々と仕込むのが正解です。
電子メールは紙の郵便をリプレースしました。Skypeで音声や動画をインターネットでやり取りが可能になり、国際電話をリプレースして、Google HangoutやZoomが続きました。全く同様にBitcoinはインターネット上で、P2Pなお金のやり取りを可能にしました。Money over IPな未来は確実で、銀行が大きな影響を受けるでしょう。振込手数料は無料に近づきます。PayPayもそんな未来の一部です。
まとめると、バブル崩壊で酷い相場な2018年でしたが、世界中で開発は堅調で、次の強気相場が期待されてます。現時点でビットコインの首位は崩れてないですが、フォロワーの数は莫大で、90%が詐欺まがいとは言え、シリアスなプロジェクトもあり、それらがどう機能するのか興味深いです。
年賀状の様なアドベントカレンダーへの投稿でした!https://qiita.com/advent-calendar/2018/bch
以上
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