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日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin

Playing around Ripple

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Rippleを試して解った事。

数ヶ月、Ripple, Stellar, Counterparty, BitSharesXを調べて体感した事を記述します。

ビットコインを自分銀行とすると、リップルは自分銀行ネットワークで、インターネット自体が巨大銀行になった様な錯覚を覚える程、衝撃あります。

ビットコインは、ブロックチェーン、Proof of Work、51%攻撃等の仕組みを理解するのは多少困難ですが、上限21Mのコインで、インターネット上にしか存在しないと納得すると、背後の仕組みを無視しても、送金、受金可能で、使用に支障ありません。

リップルは仕組みが複雑です。しかし、使用してみると、送り手が法貨、金、銀、プラチナ、BTC、XRP等を選択可能(適当なGatewayを登録の場合)で、受け手も選択肢豊富な事実は、イノヴェーションと体感出来ます。

Aさんが、Cさんに送金したい場合、AさんとBさんの間に信頼あって、BさんとCさんの間にも信頼あれば、Bさんを送金経路として利用出来る。これを拡大して行くと、多様な資産がグローバルに交換可能になる、という仕組みです。ただし、BさんがGatewayなのか、1ユーザーなのかで、経路や交換レートが変わるのだろうと推測してます。Rippleの仕様を読み込めば、わかるでしょう。https://wiki.ripple.com/Main_Page

理論的には、Rippleの仕組みは素晴らしくて、信頼出来るGatewayがグローバルに多数存在すると、おそらく巨額の送金にも耐えると推測してます。トラストラインが充実して行けば便利になるでしょう。

Stellarについては、Rippleのコピペと言われてますので、Rippleと競合するでしょう。Visa/Masterの様な関係を目指すのか。いや、Ethereum, Counterparty等とも競合するのか、判断しかねてます。RippleはRipple Labs Inc.がXRPの大半を保持しますが、StellarはSTRを無償配布する等、後発ながら追い上げを計ってます。https://www.stellar.org/blog/introducing-stellar/

Rippleネットワークは、JPY, USD, Euro等を扱ってます。しかし、常にGatewayの運用リスクがあり、Ripple Labs Inc.はGatewayについて一切の責任を負わないと言ってます。https://wiki.ripple.com/Gateway_List

法定通貨以外に、金、銀、プラチナ、ビットコイン等が流通しているのが、面白いと思います。https://www.ripplesingapore.com/

また、BitSharesXを担保にしたbitUSD, bitGoldをRippleネットワークに乗せようという議論もあって、もしRippleとBitSharesXがウィンウィンだと普及が早まるでしょう。http://www.reddit.com/r/BitShares/comments/2f91ps/bitgld_to_xau_bridge_being_considered_by/

Gateway運用等のリスクについて、検討した勉強会の音声です。https://www.youtube.com/watch?v=eHvO-kM-Brc

ビットコイン以外は、多様な実験場で、ビットコインはその成果を活用すべき(Delegated Proof of Stake等)と言ってます。https://www.youtube.com/watch?v=_-TLA3j-ic4#t=7m50s

日進月歩な世界で、1ヶ月経つと風景が変わります。2014年9月21日の認識でした。

以上

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