ビットコインなどデジタルマネーについての研究・普及・交流の推進を行う一般社団法人

menu

日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin

Reply to the presentation by Wada-san on 29th, October, 2014

Pocket

昨日、coincheckを開発された和田社長のプレゼンに参加しました。情報を補足するため記事を書きます。和田さんのスライド。http://www.slideshare.net/KoichiroWada1/ss-40892170

Q: ビットコインの抱えるリスクは?

A: 多様なリスクがある。例えば、採掘量が4年で半減するため、採掘者の報酬が減る。現在、25 BTC/10分だが、2017年には12.5 BTC/10分となる。2021年には6.25 BTC/10分。やがて、報酬が手数料のみとなった時に、採掘者にとって魅力あるか否か不明。ただし、現在よりも時価総額が数桁高く成長している可能性はあって、その場合は有志が採掘コストを担う可能性もあると考える。

Q: ビットコインは価格変動が激し過ぎて使えないのでは?

A: 各国通貨との交換量が増えれば、価格安定する可能性もある。一方で、bitUSDという新通貨があり、Bitcoin同様にインターネット上をP2Pで処理出来ると同時に、USDとペッグしている。現時点でクレジットカードよりも有用と開発者であるBitSharesは主張している。既に市場があり、実用的に見える。https://bter.com/trade/bitusd_usd

1 USD = x BTSX = 1 bitUSD となる様なxをブロックチェーン上の分散市場で作り出していると推測してます。批判も多いので、よく理解する必要あります。以下の23分以降で開発者Danielのプレゼンを聞けます。http://letstalkbitcoin.com/blog/post/lets-talk-bitcoin-155-beyond-bitcoin

Q: Proof of Workは無駄な作業では?

A: 採掘者が増えると、難易度を上げる仕組みは、効率悪く、電気代と計算機資源を浪費してます(それでも現在の金融機関と比較すると格安ですが)。進化した仕組みとして、Delegated Proof of Stake等があり、上記BitSharesが採用してます。またイスラエル等で産業と大学の共同研究も進んでおり、ある時点での最適解を選べば良いとBitShares等は言ってます。

Q: リップルが便利では?

A: リップルネットワークでは、USD, Euro, JPYを初めとする各国通貨、金、銀(延べ棒と交換可能)が流通してます。更にマイル、ポイントも流通可能なので、非常に便利です。ただし、gatewayが信頼出来れば、という条件付きです。日本円のgatewayについては、以下をお勧めします。https://tokyojpy.com/

Q: リップルを理解したい。

A: 実際に少額で体験するのが近道ですが、参考資料としては、試行錯誤な動画。https://www.youtube.com/watch?v=nbhM6wDq7HA

多少理解が進んでからの会話。https://www.youtube.com/watch?v=htGnlYcK_Ho

Q: DAC/DAOとは?

A: Distributed Autonomous Corporation/Organization または Decentralized Autonomous Corporation/Organization。分散型・非集中型組織。これまでの常識として企業は人なり、経営トップは重要と思われてきたが、サトシナカモトは論文を書いて、それをbitcoindで実現して、オープンソースとして公開後、姿を消した。bitcoindの管理は選ばれた少数が担っているが、採掘者、世界で3万人と言われる開発者等は全員サードパーティであり、組織、経営不在でもプロトコルだけで、自律的なグローバル大組織が成り立ってしまった。これは様々な応用が可能と思われて、ブロックチェーンを応用した経営の自動化が試されている。個人的に生命保険、損害保険等はDAC/DAOで運用可能と考えている。日本だけでも約35兆円の市場である。

Q: Bitcoin 2.0を理解したい。

A: ブロックチェーンとProof of Workをコイン以外に応用したモノ。日進月歩で多数のプロジェクトが進行中です。この記事がよくまとまってます。http://www.digitalmoney.or.jp/2014/10/overview-of-bitcoin2-0-in-japanese/

私のスライド。http://www.digitalmoney.or.jp/wp-content/uploads/2014/10/Ethereum-Overview_30Sep2014.pdf

私見ですが、2020年の東京オリンピックまでに、暗号通貨は想像を超える進化をしてると思います。何らかの実用解がグローバルで流通してるでしょう。推測の根拠は多数の試行錯誤をイスラエルで見た事、世界中で様々な実験が進行中である事です。

以上

Pocket

関連記事