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日本デジタルマネー協会 / ビットコイン / Bitcoin

2017年を振り返り、未来を予測する

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2017年も暮れようとしているが、ビットコインの強気相場は続いており、2013年末と雰囲気が似通っている。2017年はビットコイン、エセリウム、アルトコイン、ICOの4つがバブっていて、破裂後の痛み(弱気相場)とその後の調整期間を心配している。

私の活動としては古巣のTCG及びGLOCOMシンポジウムで講演&パネル等しました。https://trustedcomputinggroup.org/work-groups/regional-forums/japan/jrfworkshop/

https://media.dglab.com/2017/12/14-glocom-01/

私を含む多くのビットコインマキシマリストはアルトコインはもちろんICOに極めて懐疑的だったが、ICOは確かな市場を得つつある様に見える。

2013〜2014年、Mastercoin, Counterparty, Colored Coin的なトークン発売が流行った過去があり、その多くは失敗したため、2017年初めはERC20に極めて懐疑的であった。前回のトークン発売ブームと今回の違いは、Poloniex, Bittrex, Binance, Coincheck等の取引所が充実している事であろうか。

ICO周辺の有力プレイヤーは、AnyPay, Binance, Bread, ALIS, Comsa等であろう。以下のBreadの未来図は希望に満ちている。https://vimeo.com/246875574

そして、ALISは倫理観を持って仕事をしているのでICOの成功例になると日本の未来は明るいと思う。https://media.dglab.com/2017/11/17-alis-01/

仮にICOの成功が続くとトークン経済という新経済圏が出現する。

伝統的な金融機関は主にブロックチェーンの実験を続ける。一方で、ICOは、ほぼ新たな経済圏をインターネット上にスクラッチから作っていく。bF, CC, BB, Zaif, Quoine等は伝統経済(旧世界)とトークン経済(新世界)を繋ぐブリッジとなる。Binanceはトークン経済のハブとして経済圏を拡大する。そんな未来像は想像が容易である。

ビットコインの大きな強みは耐攻撃性であるが、ICOは経営主体が明確である。よって、米SECに代表される各国当局との折り合いが、懸念される。

一方で、Polkadot, Cosmos, Tendermint, Interledger等のインターブロックチェーンや、TumbleBitのアドバンスドモードやライトニングネットワーク等の新技術は強力であり、これらが花開くと2018年もバラ色であろう。

以上

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